TEMPEST: Fedoreの技サービスを自動起動させるには

サービスを自動起動させるには

ランレベルにより自動的起動するサービスは異なります。これらの実行はrc[0-6].dディレクトリにより行われます。ランレベル3での起動時には/etc/rc.d/rc3.dが利用されます。

# ls /etc/rc.d
init.d rc rc0.d rc1.d rc2.d rc3.d rc4.d rc5.d rc6.d rc.local rc.sysinit

それぞれにシンボリックリンクが直接/etcに作ってあるので/etc/rc.3dとしても利用できます。

# ls -dl /etc/rc[0-6].d
lrwxrwxrwx 1 root root 10 May 4 19:35 /etc/rc0.d -> rc.d/rc0.d
lrwxrwxrwx 1 root root 10 May 4 19:35 /etc/rc1.d -> rc.d/rc1.d

専用のディレクトリ内にそのランレベルで起動させるサービスの起動スクリプトを置きますが、Fedora Coreではchkconfigコマンドを使って簡単に設定を行うことが可能です。

"--list"オプションを利用することですべてのサービスがどのランレベルで起動するか、しないかを確認することができます。下記の例ではsyslogがランレベル2 3 4 5で起動することがわかります。

# chkconfig --list
rpcgssd 0:off 1:off 2:off 3:on 4:on 5:on 6:off
syslog 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off

特定のサービスのみ指定して表示することも可能です。下記はsshdを指定した例です。

# chkconfig --list sshd
sshd 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off

新しいサービスをインストールした直後は通常すべてオフになっています。下記はarpwatchパッケージをインストールした直後の状態です。

# chkconfig --list arpwatch
arpwatch 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off

起動時に自動的に有効とする場合には下記のように"on"オプションを利用します。

# chkconfig arpwatch on
# chkconfig --list arpwatch
arpwatch 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off

特定のランレベルのみで起動する場合は"--level"オプションを利用します。下記はランレベル3のみを指定した例です。

# chkconfig --level 3 arpwatch on
# chkconfig --list arpwatch
arpwatch 0:off 1:off 2:off 3:on 4:off 5:off 6:off

2005-12-03 作成